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6.ザ・ピーナッツの近況

ぼくのいる職場に「マミ」さんという20才の女性がいる。ぼくはこの職場に転勤してきたときから、この名前が気になっていた。ぼくの所属している課には100人くらいの人がいるが、カタカナの名前の人は彼女だけなのだ。で、偶然、昨日、「マミ」さんは双子だということを知った。ぼくはただちに「マミ」さんに「もうひとりは何という名前なんですか。お父さんは何歳ですか」とききにいった。「マミ」さんはぼくの唐突な質問にとまどいながらも、お姉さんは「ユミ」という名前で、父は48歳だと言った。
やはり、ぼくの予想通りだった。「マミ」さんの父親は、ザ・ピーナッツを意識して、自分の双子の娘に「マミ」「ユミ」と名付けたに違いない。ぼくはひとり、満足していた。
しかし、今日になって、どうしても、だれかに言いたくなり、やはり、同じ職場にいるKさんにこのことを話してみた。Kさんは50歳くらいの女性だ。たぶん、わかってくれるに違いない。「きっと、そうでしょうね。」Kさんは笑って言った。そして、次に信じられないことを、実にこともなげに口にした。「でも、ピーナッツの二人は、私の家のほんとうにすぐ近くに住んでいますよ。」ぼくはこれを聞いた瞬間にすっかり舞い上がってしまい、「ほんとですか!で、ふたりはどうしているんですか。元気で、幸せに暮らしているんですか!」ときいた。今から思うと、われながら、ほとんど旧知の友人の消息を尋ねるがごとき口調だ。Kさんは、ぼくの興奮した様子に苦笑して、彼女らは二人でいっしょに暮らしているし、二人で仲良く買い物をしたり、銀行に行ったりしているのをときどき見かける。いろいろなことが二人にはあったから、幸せなのかどうかはわからないが、まあ、毎日、平和に暮らしているようだと教えてくれた。しかも、うらやましいことにKさんは二人と、ザ・ピーナッツの二人と道で会ったら、互いにあいさつをかわしているというのである。
ぼくはKさんの話を聞いて、正直、泣きそうになった。ザ・ピーナッツが解散して、もう四半世紀がたとうとしている。けれども、今でも彼女らはレコードを通して、ぼくに感動を与えてくれている。その彼女らは今、二人仲良く、普通の人として平和な毎日を過ごしている。彼女らのような永遠に歴史に残る大歌手が、Kさんのような一般人と道ばたであいさつをかわしている。ぼくはそう思っただけで、胸がいっぱいになった。ほんとうにうれしかった。ぼくはKさんがどこに住んでいるか知っている。だから、そうした光景は容易にイメージできるのだ。
ぼくは、彼女らのレコードを聴きながら、いつも、彼女らは、今、どうしているのだろう。幸せに暮らしていてほしいと願っていた。そして、図らずも今日、彼女らの近況を知ることができた。ぼくは今、「情熱の花」のジャケットを眺めながらこれを書いている。彼女らは、今でもこのジャケットのように微笑みながら、ときには二人で歌を歌ったりしているのだろうか。
あまりにもうれしかったので、みなさんにご報告します。

(この文章は「PEANUTS HOLIDAY」の掲示板にも投稿しました。「PEANUTS HOLIDAY」はザ・ピーナッツファンならば、絶対にアクセスしてみるべきホームページだと思います。)

12.1.28


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