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28.天才・川島恵

川島恵は天才だと思います。「天才的」なのではなく、天才だと思います。
あんな歌手は二度と現れまい。

彼女は世間でよく言われる「歌唱力のある」「歌のうまい」歌手といえるでしょう。
すなわち、声量が豊かでリズム感があり、発音が正確で音程が安定している。
このようなアイドルは何人もいます。しかし、曲を聴いていて、はっきりと「つまらない」と思うひともいます。

しかしながら、ぼくはメグの曲を聴いていて退屈さを感じたことなど、一度もありません。
幸福感に満ちた爽快さと感動、そして、すばらしい歌唱を聴いたという満足感の余韻に浸るだけです。

他の歌手と一線を画す彼女の歌唱の最大の特徴は、翳りとか哀愁とかいったものが一聴して、微塵もないということでしょう。「黄昏海岸」のようなバラードにおいても、それは例外ではありません。

常にのびやかで、全力投球する彼女のボーカルが何と痛快なことか!一点の曇りもない快晴の空、太陽のような輝きに溢れるカラリとした明るさ。これらを満喫できるのは川島恵の歌唱によってのみです。

川島恵の曲を聴いて、「歌唱力はあるが、ワンパターンで情感のない歌唱だ」と評価するひともいるかもしれません。しかし、断じてそうした歌唱に陥いっていないと思うからこそ、ぼくは彼女を天才だと断言するのです。

表面的に明るく、快活に歌う。これは、ある程度の水準に達した歌手なら、誰でもできることでしょう。しかし、メグはそうではないのです。以下はぼくの推測にすぎませんが...。

彼女はおそらく、感受性豊かなひとなのだろうと思います。自分が歌うべき曲の楽譜や詩をよんで、悲しさで胸がいっぱいになることもあっただろう。しかし、それは自分の心の中にしまって、あくまで彼女らしい明るい歌唱を貫く。しかし、彼女の胸にある悲しみなどの感情は不思議と聴く者に伝わるのだ。

ぼくは彼女の曲を聴いて号泣することがあった。なぜ、彼女の曲を聴いて泣けてしまうのかわからなかった。そして自分なりに考えて、出した答えがこれです。

逆に、「ミスター不思議」のような喜びに満ちた曲については、彼女自身が心から歓喜を感じているからこそ、聴く者にはかりしれない幸福感をもたらすのでしょう。

それを端的に示しているのがLP「サンシャイン・ガール」に収録されている名曲「握手」(作詞:阿久悠、作曲:大野克夫、編曲:上田薫)でしょう。この曲は、76年に大竹しのぶがシングルA面として歌った曲のカバーです(詳細は『EP盤リスト(その8)』をご参照願います)。

(未完)

18.4.27



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