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15.過去の「音楽(=歌謡曲)」を愛聴することは懐古趣味か?

過去の音楽を愛聴することは懐古趣味か?ぼくにしてみればそんな問題提起自体無意味である。仮に懐古趣味であったとしても、何の問題があろうか。聴いていいと思えばそれで十分だと思う。

ぼくは「好きな音楽は好き」なのである。どんなに昔のレコードを聴いても、「懐かしい」とか「古めかしい」とかいう気持ちはあまり起こらない。ただ、「いい曲だなあ」という感想を持つだけである。極論すれば、ぼくにとっては曲を聴いている瞬間、梅木マリも岩渕リリも南沙織も水野きみこも宇沙美ゆかりも全て同時代の人である。

歌謡曲やアイドル音楽というものは、時代とか、リスナーの純個人的な体験とかと密接な関係を持ちすぎている、あるいはそう強く信じられすぎているのかもしれない。例えば、誰かが「エリック・ドルフィーはいい」と言ったら、多くの人は大きくうなづくだろう。少なくとも、不思議そうな顔はしない。しかし、ぼくが「西田佐知子はいい」と言ったら、たいていの人はいかにも意外そうに「どうして、そんな昔の曲を聴いているの?」と言う。いや、これは日本の「大衆芸能」(変な言葉だ)全般にいえることなのだろう。それは「『ローマの休日』はいい映画だ。」と言ったときと、「中村錦之助の『一心太助』はいい映画だ。」と言ったときの相手のリアクションの違いを考えればわかる。(このたとえが悪ければ、前者を西部劇におきかえてもいい)しかし、「七人の侍」となるとまたリアクションが変わる。それは黒沢作品が時代性に左右されないものと人々から認知されているからだろう。

「歌は世につれ、世は歌につれ」という実に陳腐な言葉はこうした考え方を象徴しているように思う。しかし、時代性とか、そういうものを捨象しても「好きな音楽は好き」なのであり、「(ぼくにとって)いいものはいい」のである。

12.4.11



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