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10.梅木マリ

(1)ぼくがもつ梅木マリの音源について

梅木マリは夏木マリとは違う。この点は強調しておきたい。
ぼくが職場において、梅木マリの名を口にするとき、「え?夏木マリ?絹の靴下の?」という答えがかえってくることの何と多いことか。梅木マリと夏木マリ。名前は似ているが、全く違う。「似ているが、ぜんぜん違うこと」のたとえに用いてもいいくらいだ。梅木マリは無垢な少女だが、夏木マリは妖艶な大人の女というイメージがある。

(注)両者が別人であることは火を見るよりも明らかである。


60年代初期をリアルタイムで知る人であっても、梅木マリの名前すら知らない人が非常に多い。いや、むしろ、知っている人はほとんどいない。そう言ってもいいくらいだ。だから、「夏木マリ?」などと、とんちんかんな答えがかえってくるのだ。とはいっても、ぼくも梅木マリをリアルタイムでは知らない。それどころか「松平マリ子」すら知らないのだ。だから、えらそうなことは言えない。

ぼくがオリジナル盤でもっている梅木マリのレコードおよびシートレコードは下記の通りである。

「可愛いグッド・ラック・チャーム」(EP)

「チャールストンでキッス」(EP)

「トムとジェリー」(シートレコード)

「赤鼻のトナカイ」(LP「若さでクリスマス」収録)

これだけである。しかし、われながら、よく1年間でこれだけ手に入れることができたものだと思う。これらのレコードは全て店頭で買った。しかし、彼女のレコードはオークションアイテム、それも、そのオークションの目玉になるようなしろものである。まず、店頭には並ばないものらしい。ぼくもいくら中古レコード店を漁っても、まずない。見かけたときは必ず買った。その結果がこれである。ある中古レコード店の店主は、「ぼくは10年間この商売をやっているが、梅木のレコードの実物は2回しか見たことがない。」と言っていた。それほど梅木マリのレコードは流通していないのである。おそらく、プレス量そのものが少ないことと、彼女のレコードをもっている人がそれを絶対に手放したがらないためだろうと思う。ぼくも、決して手放さない。

ぼくはこの4枚のためにいくら出費したかをあえて言わない。言えば必ず、ひとはぼくを浪費家か、よほどの金持ちかと思うに違いないからだ。彼女のレコードのレアさと価格の高さは有名である。しかし、それでもぼくにほしいと思わせてしまう歌手なのだ。

「可愛いグッド・ラック・チャーム」がある中古レコード店の壁の片隅にかかっているのを見たとき、ぼくはわが目を疑った。迷うことなく、その場で買った。後日、その店の主人に聞いたら「梅木のレコードが出た」ということで、ぼくが店を出た後、大騒ぎになって大変だったらしい。今、ぼくの手元で、彼女が微笑んでいる。今も夢を見ているような気分だ。EP盤についてはこれで思い残すことはない。もちろん、全部そろえたい、そろえたいけど、そこまで欲張るまい。いちばんほしかった「可愛いグッド・ラック・チャーム」を手に入れたのだから。

しかし、彼女の10インチLP「可愛いグッド・ラック・チャーム」は死ぬまでに絶対に手に入れたい。これがどれくらいの値段がするかは、だいたいわかる。それでもほしい。

彼女のレコードがあまりに入手困難なので、やむをえず、まずCDを買った。P-VINEで復刻されている。

「可愛いグッド・ラック・チャーム」(PCD-1539)

である。これによって、ぼくは彼女の発表したほぼ全ての曲を聴くことができる。ただし、「白ゆりの丘」(C/W「夢の恋人」)を除いては。この8枚目のシングルのマスターテープの所在が確認できないため、CDへの収録が見送られた。ぼくにとっては当分、幻の曲である。岡田有希子の新曲となるはずだった「花のイマージュ」のように。(最近のCDに収録されたという話であるが、未聴。)

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